MOSES(モーゼス)
さくらいクリニックでは毎週土曜日に
てんかんのリハビリ(MOSES)を行っています。
MOSES(モーゼス)とは、てんかんという病気との付き合い方を学ぶプログラムです。てんかんをもつ人が同じ病気をもつ人と一緒に病気についての正しい知識を学びます。
自分の発作のこと、仕事や日常生活とてんかんの関係、病気に対する不安や悩み事について話をしたり意見交換をしながら、病気や発作と上手に付き合うスキルを身に付けててんかんとともに自立した生活を送ることを目標としています。
悩み・不安を話せる交流の機会
てんかんのみならず、病気のもたらす不幸とは「孤独になる」ということと櫻井は考えています。
てんかん患者さんの多くが自分以外のてんかん患者さんと交流する機会になかなか恵まれないなか、MOSESはその貴重な機会になりうると考えています。
参加者からの感想は「てんかんに困っているのは自分だけではないことがわかって勇気が出た」「自分以外のてんかんをもつ人の意見が聞けてとても参考になった」など、ひとりじゃないということを感じることができた喜びの声が多いです。
開催にあたって
目的
- 病気についての正しい知識を得る。
- 病気の対処法を知る。
- 自分の発作とその時の対応について誰かに伝えられるようになる。
- 病気に関する日常の状況を具体的に話し合い病気と向き合うことを学ぶ。
- 同じ病気のある人に質問したり、日常の問題を話し合ったりすることが出来る。
実施日・時間
- 毎週土曜日
- 9時半~12時半
コース内容
全6回のコースとなっています。
都合が合わずに欠席した回については、別のクールで参加することができます。
- 患者さん4~5人とスタッフ2人で実施しています。
- 毎回さまざまなテーマについて資料を使いながら参加者・スタッフ同士で意見交換を行っています。
テーマ | 内容 | |
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第1回 | てんかんとともに生きる | 病気によって引き起こされた感情を自覚し、それについて話し合う。てんかんをよりよく克服することを学ぶ |
第2回 | 疫学と予後 | てんかんの頻度やてんかんのある人の紹介。発作がなくなるチャンスや完全な発作の消失が得られない人の状況について |
第3回 | てんかんについて | 発作の種類・原因・治療方法について |
第4回 | 自己コントロールについて | 発作の誘因を知り、それを避けることで自分で発作を抑えられることを知る |
第5回 | 生活・社会参加について | てんかんと家族・友人関係、スポーツ・運転について |
第6回 | 仕事・制度について | 仕事での不安・心配事、制度・ネットワークについて |