診療のご案内

多発性硬化症

多発性硬化症とは

多発性硬化症 multiplesclerosis(MS)は、中枢神経系(脳・脊髄)に「脱髄」というタイプの炎症を起こす疾患です。時間的・空間的に病変が多発する、すなわち、繰り返しいろいろな症状が出現することが特徴です。

通常、詳細な病歴聴取や経時的な神経学的診察により時間的・空間的な病変の多発性を証明し、他の疾患を否定することで診断が確定します。脳MRIや脊髄MRIにて画像上、炎症性脱髄病巣が中枢神経組織に出現していることが確認できます。髄液検査にて髄腔内での炎症の活動性の有無を調べたり、そのほか他疾患の除外のために血液検査を行います。

治療の流れ

多動性硬化症

最近、抗アクアポリン4(AQP-4)抗体という自己抗体の発見により、これまで視神経脊髄型MSと言われた中に視神経脊髄炎(NMO)が含まれていると考えられるようになってきています。一方、欧米人に多く、視神経や脊髄のみならず大脳や小脳に病変が多発するMSは通常型MSと呼ばれます。両者は異なった治療スタイルを必要とします。

治療について

症状が出現した直後の急性期には副腎皮質ホルモン(ステロイド)の点滴治療を行います。また、血液浄化療法などを行うことがあります。急性期が過ぎると残存した症状に応じてリハビリテーションを行います。

再発予防について

MSの再発予防には、我が国ではインターフェロンβ-1b(ベタフェロン)とインターフェロンβ-1a(アボネックス)という、自己注射薬が認可されています。また、内服薬(イムセラ)が2011年に認可されてからは内服治療という選択肢が増えました。
一方、視神経と脊髄の症状が主体である場合には、NMOの可能性があり、その再発予防にはインターフェロンβは必ずしも有効ではないと考えられています。むしろ、経口ステロイド薬や免疫抑制薬の使用を優先した治療計画が推奨されています。

脳神経内科で扱う病気について

CLINIC INFO

滋賀県大津市 脳神経内科・内科 さくらいクリニック

クリニック所在地

〒520-0832
滋賀県大津市粟津町2-65
第2久下ビル1F

TEL.077-511-9119

  • JR琵琶湖線 石山駅より徒歩3分
  • 国道一号線沿い、東レの向かい
    むらさき色の看板が目印
  • 駐車場8台

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主な診療内容

  • てんかん
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  • 神経難病
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  • 生活習慣病の予防・治療
  • 内科疾患一般の診療

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滋賀県大津市 訪問看護ステーションつばめ


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